選択肢が豊富な営業職
事務職へ応募する人はわずか5%、ということは、それ以外の営業職のアラサー女性たちはどんな転職をしているのだろうか。
磯村さんは「転職の際に、職種、業種の両方を変えてしまうと、それまでの経験を生かすことができず未経験となってしまい、年収ダウンにもつながり、転職リスクも大きくなります」と話す。
そして、営業職は幅広い業種で豊富な求人があるうえ、商材、顧客層、マーケットの規模が異なるだけで営業手法や仕事の進め方が大きく変わることを伝えて、再度検討してみることをアドバイスするそうだ。
「マイナビ」で多くのアラサー転職希望者を支援してきた野澤綾子さんも、同じ営業職であっても仕事の中身はそれぞれ全く違っていると話す。
「一口に営業といっても、法人向けなのか個人向けなのか、新規開拓営業なのか既存のルート営業なのか、商材は無形なのか有形なのか、など様々な選択肢があります。ノルマの無い営業もありますし、自分の裁量で動けて残業する必要のない営業もあります。最近では女性の営業職が働きやすいように制度を整えている会社もありますので、まずは自分に合った営業職を見つけるという道を模索していただきたいですね」