転職するとき、ないよりはあった方がいいのが「スキル」です。スキルといってもいろんなスキルがありますが、例えば事務職志望なら、エクセル、ワード、パワーポイントの基本的操作ができなければ厳しいでしょう。今回は、新卒で入社した会社が「なぜかパソコンを使わない超アナログな職場だった」というアラサー女性が、スキルゼロから転職を重ね、事務、営業、企画、人事、広報…と様々なお仕事スキルと自信を身につけていった、ステップアップ転職ストーリーをお送りします(前編)。

転職したら性格まで変わった

 独自技術を強みに急成長しているITベンチャー企業で、人事の仕事をしている里香さん(29歳)は、この会社がなんと4社目。今の会社には入社してまだ1年ちょっとしか経っていないそうですが、「ベンチャー企業ということもあり、新しいことを次々とやらせてもらっています。昨年は新卒の採用も行いましたし、人事考課の制度を考えたり、営業アシスタント的なことをやることも。今は広報業務も並行してやっています。なんでもできるようになりたいから、いろんな仕事にチャレンジしたいんですよね」とはきはきとした口調で語る姿から、充実した仕事生活を送っていることが伝わってきます。

転職したら、性格まで変わっちゃったんです!写真はイメージ(C)PIXTA
転職したら、性格まで変わっちゃったんです!写真はイメージ(C)PIXTA

 明るく快活な印象の里香さんですが、「転職したら性格まで変わっちゃったんですよ。もともとは人見知りで、人前で話すのも苦手で内向的な性格でした。新入社員時代は、私なんて…が口癖。自分に自信がなかったんです」

 里香さんが就職活動をしたのは、「超就職氷河期」といわれる時期でした。