中級編:空間の余白使いをマスターせよ

 ピントを合わせるということは、Instagramに限らず、通常のスナップ写真などでも大事なことです。しかしInstagramには独自のルール、独自のトレンドがあることを皆さんご存じでしょうか?

 「空間の余白使い」もトレンドの一つ。まずは具体例を見ていきましょう。

インスタ映えしそうなコールドプレスジュースの写真。でも、この写真は上級者からすると「いまひとつ」なんです!
インスタ映えしそうなコールドプレスジュースの写真。でも、この写真は上級者からすると「いまひとつ」なんです!

 インスタ映えしそうな、かわいらしいグラスとおしゃれデザインのコールドプレスジュースのボトル。これまでの回で学んできた「上から目線で撮る」「わざと無造作に配置する」といったポイントは押さえています。

 でも、これだけではまだインスタグラマー半人前。ここから、ぐっとカメラを引いて、少し視点を変えて撮影してみましょう。

インスタ上級者の作例はこんな感じ!
インスタ上級者の作例はこんな感じ!

 Instagramの場合、大事にしたいのは「いかにおしゃれに撮るか」ということ。こちらはあえて、対象物からぐんと引き、テーブルの丸い縁と床を入れて余白を見せることで、インスタグラマーらしい写真に仕立てました。プロのカメラマンさんが物を撮るのと勝手が違うかもしれません。

 もう一つ、別の実例も見ていきましょう。テーブルの上に並ぶ料理の写真を上から撮る例です。料理に寄った写真で、彩りが豊か。一見おしゃれではありますが、これで満足していては、憧れのインスタグラマーにはなれません。

パンケーキにオムレツと、フォトジェニックな2皿の写真。色のバランスも赤、黄色、緑と完璧に取れています。でも、インスタグラマーからすれば……あともう一声!
パンケーキにオムレツと、フォトジェニックな2皿の写真。色のバランスも赤、黄色、緑と完璧に取れています。でも、インスタグラマーからすれば……あともう一声!

 ポイントは、主題となる料理から引いて、テーブルの端や床が入るようにします。いわゆる写真の「余白」を作るのです。この工夫で、インスタグラマーらしい写真に変わるんです。

写真の右側にテーブルの端と床を入れてみました。この場合、余白が多すぎてもよくないです。全体のバランスを見ながら、ほんの少しだけ余白を入れます
写真の右側にテーブルの端と床を入れてみました。この場合、余白が多すぎてもよくないです。全体のバランスを見ながら、ほんの少しだけ余白を入れます