旅先でしか撮れない大胆な写真にトライ

 最後は人物と風景を上手にマッチさせ、旅の思い出となる最高の1枚を撮影する方法について学んでいきましょう。普段はこんなの撮らないな……というような、多少大胆でも、「旅先でしか撮れない写真にこだわる」ということにトライしてみましょう。

 どういうことかと言いますと、せっかく旅という特別な時間を過ごしている以上、「今その瞬間にしか撮れない写真」をどんどん撮影しよう、ということです。

 誰かが楽そうにしている写真を見ると、思わず「いいね!」を押したくなりませんか? きれいなビーチに行ったなら、ビーチで遊んでいる様子を。京都で和の文化に触れて感動したなら、その感動した気持ちを。

 自分の心が動かされている、感動している瞬間の表情を入れるだけで、写真は一気に動きを見せ、華やいできます。

 風景に人物が入る場合も、前述の通り、「引いて撮る」ことを忘れずに。思いっきり引くことで旅先の様子が伝わりやすくなります。また自分をアップで撮るのは恥ずかしい、という方にも有効な方法です。

人物と風景の写真の良しあしは色次第。例えばこのような写真で黒い水着を着ていたら、また別の印象になっていたでしょう。旅の準備はぬかりなく!
人物と風景の写真の良しあしは色次第。例えばこのような写真で黒い水着を着ていたら、また別の印象になっていたでしょう。旅の準備はぬかりなく!

 また、おしゃれな写真を撮りたいなら、過去記事・写真をおしゃれに変えるのは、ズバリ「視点ずらし」で解説した「目線外しテク」もお忘れなく!

 最近では旅先をInstagramを見て決める若い人も増えてきているのだとか。旅の楽しさを残すなら、しっかりと計算した上で、写真を撮影しましょう。

文・写真/三浦マキ