3.使い過ぎを防ぐ仕組みを作ろう

 クレジットカードでお買い物をできる上限額は、「利用枠」といって、カードを申し込むときの審査によって決まります。この利用枠の範囲内であれば、お買い物をする時点で預金口座にお金がなくても、お買い物をすることができます。お買い物をした金額は、1カ月分をまとめて後日に預金口座から引き落とされます。

 

 もし、引き落とし日に口座の残高が足りないと、利用額を支払うまではカードが利用できなくなります。また、支払いが完了するまでの日数分、「遅延損害金」という利息が別途請求されます。

デビットカード、プリペイドカードも便利

 うっかり手持ちのお金以上に使っちゃった、といったことを防ぐには、デビットカードやプリペイドカードが便利です。

 デビットカードは、クレジットカードと同じように支払いに利用できるカードですが、預金残高から即時に引き落とされるのが特徴です。ですから、原則として口座の残高以上のお買い物はできない仕組みになっています。

 プリペイドカードは、あらかじめチャージした金額の範囲内でお買い物をできるカードです。お買い物をすると、原則として支払額がカードの残高から即時に差し引かれるので、チャージした金額以上のお買い物はできません。

 デビットカードもプリペイドカードも、クレジットカードを利用できるお店の多くで使えます。キャッシュレスでお買い物をできるうえ、お買い物金額に応じてポイントが貯まったり、キャッシュバックを受けられたりするものもあります。カードの便利さは押さえながら、使い過ぎのリスクを避けることができますよ。

 反面、クレジットカードに比べると、お買い物に応じて付与されるポイントの還元率が一般的に低いこと(※)、支払いは一括払いのみで分割払いができないなどの制約もあります。

 ですから、家電や家具など高額なお買い物をして、ポイントをたくさん貯めたいときにはクレジットカードを使い、一括払いでも差し支えない少額なお買い物の時にはデビットカードやプリペイドカードを使うなど、お買い物のスタイルに応じて使い分けるのもよいですね。


※ 還元率は発行金融機関によります。