お勤め先の団体保険も要チェック

 これらの保険は民間の保険会社にご自身で申し込んで契約します。一般的に、年齢が若いときは月々の保険料が安く、年齢を重ねるにつれ高くなっていきます。

「若いうちに入っておかないと!」と焦るかもしれませんが、やみくもに契約するのは禁物です。保険は一度契約したら、10年、20年といった長期間支払い続けることが多いです。月々の保険料は1000円台、2000円台などであっても、積み重なるとトータルでの負担は大きくなります。

 あくまでも、公的な健康保険でカバーできない部分や、自分にとって必要なものを選ぶことが大切です。選び方は個々の状況によって異なりますが、新社会人や独身の女性の方は、まずは医療保険あたりから検討するケースが比較的多いです。

 会社によっては、お勤め先を通して民間の保険に加入できることがあります。

「団体保険」といって、特定の企業の従業員やその家族向けに、提携先の保険会社が販売している保険です。お勤め先によって商品のラインアップや月々の保険料は異なりますが、一般向けの保険に比べて、保険料が割安なことがあります。

 もし保険を検討するなら、まずはお勤め先に団体保険があるかどうかをチェックしてみるとよいですね。

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 いざというときのリスクに備えるうえで、保険は有効な方法です。でも、あれもこれも入っては、安心感は得られても、月々の掛け金は高額になってしまいます。国やお勤め先の制度をしっかり理解したうえで、保険はその上乗せという位置付けで考えましょう。

文/加藤梨里 イラスト/とげとげ。