自分磨きはいざというときのセーフティーネットにもなる

 ハローワークで失業手当を受給するには、失業状態にあることを確認し、それが認定される必要があります。失業の認定は4週間に1回行われ、認定された期間ごとに手当を受け取ります。また、前回の認定から次の認定までに、原則として2回以上の求職活動をすることが要件になっています。

 突然の思わぬ失業に見舞われたら、すぐに就職活動の態勢を整えるのは難しいかもしれません。しかし、生活を支える失業手当を受け取るためにも、仕事探しは早めに始めなければなりません。とはいえ、厳しい状況下ですべてを自力で立て直すのはつらいものです。必ずしも企業の採用試験を受けなくても、「求職活動をした」と認めてもらえます。

 例えば、ハローワークが行う職業相談や職業紹介を受けたり、ハローワークの他指定機関の講習・セミナーを受講したりすれば、求職活動と認められます。その内容は幅広く、プログラミングやウェブクリエーターのようなIT系から、介護職や医療事務、簿記・会計、旅行・貿易、フードコーディネーターなど多岐にわたります。あるいは、再就職につながるような国家試験や検定・資格試験の受験も対象になります。