確定拠出年金に加入するには

 確定拠出年金には、会社員がお勤め先を通して加入する「企業型」と、自営業者などが金融機関を通して加入する「個人型」があります。企業型は、退職金制度の一つとして会社が定めた金額で運用するのが基本ですが、会社によってはさらに自分で掛金を上乗せできる、あるいは給料の一部を掛金にできるところもあります。企業型の利用方法について詳しくは、お勤め先にご確認ください。

 これに対して、自分で銀行、証券会社、保険会社などの金融機関に行って口座開設をして運用するのが「個人型」です。「iDeCo(イデコ)」とも呼ばれます。もともとは退職金制度のない自営業の方などに向けた制度でしたが、今年から原則としてすべての人が利用できるようになりました。会社員の場合は会社に届け出が必要ですが、退職金とは別に自分でお金を積み立てて運用できます。会社の企業年金制度の違いに応じて、月に1万2000円~2万3000円まで積み立てることができます。

 このように、初心者の方でもチャレンジしやすい運用の方法はいくつかあります。ただ節約をしてお金を貯めるだけではなく、自分が頑張ったぶん、お金にも頑張って増えてもらうしくみを作れたら、きっと気持ちにもゆとりが生まれるはずですよ。

文/加藤梨里 イラスト/とげとげ。