信用を稼げば、お金は後から付いてくる

 フツーはすぐに考えちゃうかもしれませんね、「8時間働いて、いくらもらえる仕事なの?」って。時間に対する対価を算出して、その対価に納得すればやるという考え方が一般的かもしれない。

 僕の場合は、今いくら稼げるかには全く関心がなくて、とにかく面白いことをやり続けたいんです。それもありきたりな面白さではなくて、皆の想像の範疇を超えた「西野、こんなことしてきやがった!」と驚かせるような面白さ。

 たくさんの人を引き付けられるような試みをやっていると、「あいつ面白いな」という“信用”がたまる。稼ぐべきはお金ではなくて信用。信用さえ稼いでしまえば、後からいくらでもお金は付いてきてマネタイズはできる、というのが僕の考え方です。実際、それでやれていますし。

 自信を持って言い切れるのには、「それができる環境が整ってきた時代の流れ」という根拠があります。

 インターネット上で企画提案して資金を集めるクラウドファンディングであったり、人気の映像投稿で広告収入を得られるユーチューブであったり、超短時間で自分のお店を持てるオンラインサロンであったり、「面白い!」という信用をお金に換える装置は今の時代にはいくらでもあるじゃないですか。

 10年前はできなかったかもしれないけれど、今ならちょっとの行動で誰でも信用を元手に稼げる時代になっている。だから、僕がやっていることは決して「西野だからできること」ではなくて、誰でもやろうと思えば始められることだらけなんですよ。