出産後の女性が職場復帰するための取り組み

 「未来の働き方コンソーシアム」では、主旨に賛同するパートナーとして広島県庁、KDDI、日産自動車が参加。6カ月にわたり「柔軟に効率よく働ける環境づくり」を阻む課題は何かを考え、解決に向けての具体的な取り組みが積極的に行われた。

 柔軟に働くための制度として、どんなものが求められるか、働き方改革を実現するにはどんなテクノロジーが必要なのか、柔軟な働き方を可能にする社内文化はどのようなものでなければならないのか――など、さまざまな議論が交わされ、その成果は「未来の働き方PLAYBOOK」という1冊にまとめられた。

 また2015年3月からは「Happy Back To Work」をスタート。総務省の「労働力調査(平成24年)」によると、働いていない女性のうち303万人が就労を希望している。日本の女性の労働力率を年代別グラフにしたとき、結婚や出産にあたる年代で労働力率が落ちる現象、いわゆる「M字カーブ」の現象が見られるが、Happy Back To Workでは、この解消を目指すための活動を行っている。

 「グーグルではテクノロジーを活用すれば、『働きたいのに働けない』というM字カーブが解消できると考えています。これまでの“ワークハード”から、在宅勤務やテレビ会議などを取り入れた“ワークスマート”へのシフトが可能なはず。それを実現するためのアイデアをHappy Back To Workで募集しています」(岩村さん)。