【管理職登用度】部門

 今回の調査では、「生え抜きの女性役員がいる」と回答した企業の割合が26.6%と、前回2015年の調査の23%から大きく伸びました。2016年4月に施行された女性活躍推進法の影響もあり、女性管理職比率の数値目標を社内外に公表する企業は増えています。1位のジェイティービーは女性管理職比率が37%と高く、2016年6月までに女性役員比率を5%にするとの目標を掲げます。2位のセブン&アイ・ホールディングスは、女性の活躍推進により女性管理職が増加。「2020年までに女性管理職比率を30%(課長職・係長職)にする」との数値目標を掲げ、達成に向けて人材の育成を強化しています。

【ワークライフバランス度】部門

 今回の調査では、全回答企業の1人あたりの年間総労働時間は平均1987時間と、2015年に比べ3.1時間の削減が見られました(2015年は1990.1時間)。仕事と子育て・介護との両立支援策は非正規社員に対しても充実する傾向にあり、「非正規社員への法定を超えた育児休業の延長がある」と回答した企業は41.8%(2015年は34.9%)、「非正規社員への法定を超えた介護休業の延長がある」と回答した企業は37.5%(2015年は32.5%)など、雇用形態にかかわらず働きやすい環境づくりに取り組む企業が増えています。1位の明治安田生命保険では、職場ごとにワークライフバランスやダイバーシティ推進の取り組み状況を点数化し、所属長の評価に反映させる仕組みを導入しています。