管理職になって開けた新しい景色
「管理職になって実感したのは、経営側の情報が入ってくること。今までは知ることのなかった情報を得ることで可能性が広がり、立場が変わると景色が違うことを実感しました」と渡辺さん。
もう一つは、かつての上司たちが、自分を育ててくれた努力の大きさが分かったこと。管理職として、部下の育成、マネジメントの難しさを痛感している渡辺さんは、「部下たちが気持ちよく楽しく働けて、キャリアアップしていくために、自分は何をすればいいか」を模索する日々です。
部下の女性たちのちょっとした表情の違いや、体調の変化にも気を配ります。笑顔に曇りがある部下に、「何でも聞くよ」と寄り添えるのも、女性リーダーならでは。妻が働いている男性行員も多いので、仕事だけではなく、家庭の問題も含め、部下たちの相談に乗りたいと思っています。
現在、副支店長の渡辺さんは、ゆくゆくは支店長を目指しています。「そうなれるように頑張りたい」と、快活な笑顔で話してくれました。
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営業現場やマネジメント部門など、自らの希望や特性を生かした場所で、リーダーとして活躍する女性が増えています。当日のトークセッションでは、多くの女性たちが抱える問題の解決のきっかけとなる話題も出ることでしょう。ご期待ください。
文/芦部洋子 写真/木村輝
<<ランチ付き>>
同世代の女性リーダーに聞く
チャンスを生かして、自分らしいキャリアを築くには
田中智美さん(左)
(みずほ銀行 日本橋支店 個人営業課 課長)
渡辺真弓さん(右)
(みずほ銀行 恵比寿支店 副支店長)
聞き手 麓 幸子
(日経BP社執行役員/日経ウーマン元編集長)
意欲的な女性にとって、今は最大のチャンス!
これまでにないほどの追い風が吹いています。今後管理職など女性リーダーになる方はどんどん増えるでしょう。
とはいえ、不安もあります。
リーダーになるにはどうしたらいいのだろう。なったあとに心がけることはなんだろう?よきリーダーの条件とは何だろう?――
さまざまな疑問や不安について、同世代の女性リーダーたちにお聞きします。
■田中智美さんの記事
契機を生かして自分らしいキャリアを築く~営業職編