To Doの山は付箋で管理

 担当番組のオンエアがある日は、朝から本番に向けて準備をします。スタンバイ、生放送、終わって片付けをして、解散。今年の3月までは、オンエア終了後に別の番組が控えている日もあったので、メールの返信や取材の依頼など、その他の作業を開始できる頃には日付が変わってしまうことも。日中は、ゲストのアポ取りや営業とのやりとり、別の番組の打ち合わせなど、とにかく人と連絡を取ることが多かったです。

 そんな状況下で、私にとって仕事で絶対に欠かせないものは「付箋」です。決まったことや聞かれたことなど、何でもすぐにその場で付箋にメモして、見えるところにどんどん貼っていきます。一目で仕事量と内容を把握できる点が自分に合っているんでしょうね。片付いたものから捨て、退社するまでに今日やるべき付箋がなくなることが目標です。

現在近藤さんが担当しているTBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」の付箋
現在近藤さんが担当しているTBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」の付箋

「できること」をこなしても成長しない

 会社が課してくるハードルはとても高くて、全力で臨まないと乗り越えられないことも多かったです。私の場合は、入社2年目でアシスタント・ディレクター(AD)を経験せずに、いきなりディレクターになりました。だからといって、「やったことがないので分かりません」とは言えません。できる、できないじゃない。やるしかないんです

 以前、制作現場の先輩も「自分ができると思っている仕事はこない。それより大きなハードルを会社は与えてくるもの」と言っていて、本当にその通りだなと思います。自分のキャパシティを越えたものでも、なんとかやりこなすうちに成長していくというか。なので、仕事は自分を成長させるチャンス。そこは生き残りをかけて全力で取り組みます。仕事が来なくなることの方が不安ですね。