20代で等身大のまま取締役に

 取締役の話をもらったのは29歳のときです。はじめは「どうしよう!」と不安でした。取締役と聞いて、勝手に「強い女性」像を描いてしまって、自分がサッチャーみたいな女性になっている姿はどうしてもイメージできなくて(笑)。そんなとき、会社のメンバーが「今のまま、みんなのサポートをしてくれる相撲部屋のおかみさんみたいな存在でもいいんじゃないですか」と言ってくれたんです。今の自分のままでもいいんだ、と思ったら、少し肩の力を抜くことができました。よく会社のみんなを自宅に呼んで、ご飯を食べながらコミュニケーションをとっています。

商品開発で原料の大切さを感じて以来、食材にもこだわるようになったそう。「誕生日に社員のみんなからまな板や包丁などの調理器具をプレゼントしてもらいました。“相撲部屋のおかみさん”のような役員像を認めてもらえた気がして嬉しかったです」
食事に加えて、佐藤さんが気をつけているのは体温。愛用している温灸器は、じんわり体を温めるのに向いているそう。「ホットヨガを教えている時から体を温めることの大切さはわかっていましたが、温灸器を使い始めてからあまりに調子がいいのでもう手放せません」

内面の美しさを教えてくれた母

 「美」に対する価値観は、母から影響を受けていると思います。私の母は古風なタイプで、「女の子は立ち振る舞いや、言葉遣いがきれいでなくちゃ」という女性なんです。専業主婦だった母は、家事を楽しそうにこなしていて、よく料理を教えてもらいました。そんな母の姿を見て育ったので、仕事をするならできれば笑顔で、楽しく向き合いたいな、という気持ちはありますね。美しさとは、見た目を装ったり、着飾ったりするものではなく、自分自身の心が「美しくある」状態のことだと最初に教えてくれたのは、母なのかもしれません。