ITは、実は女性に向いている

 「TECH::CAMP」は、WEBサービスを作るためのプログラミング技術を1カ月でマスターできるプログラムになっています。職種で言うと、WEBエンジニアですね。作業量や作業プロセスを重視するシステムエンジニアに対して、もう少しアウトプットの質を重視する職業です。WEBエンジニアとしてサービスを生み出せるようになると、企画や新規事業の立ち上げなど、より自分の感性を生かせる部署・チームで登用されるチャンスが増える可能性があります。企業においてITスキルを持った人材はまだまだ稀有な存在だからです。

いつでもパソコンを持ち歩き、メールチェックを欠かさないそう
いつでもパソコンを持ち歩き、メールチェックを欠かさないそう

 加えて、結婚や出産といった女性のライフステージの変化に強いこともWEBエンジニアの特長です。女性を対象としたプログラミング体験イベントをこれまで2回開催したのですが、子育てをしている方とプレママ世代の20~30代の方が多数参加してくださいました。家庭と子育て・仕事を両立したいと考える方が多く、賛同してくださったことからも、プログラミングスキルと女性の親和性は高いと考えています。これからも積極的に女性のプログラミングブームを盛り上げていく予定です。

何にも染まらない「白」が大好き

 divの取締役に就任してからは、会社は土日休みでも、仕事は休みなくやっていかなければならないポジションなので、健康管理にも気を付けるようになりました。毎朝食べているアサイーボウルは、食べ続けているうちに体調を崩さなくなったなと実感しています。何より、美味しくて大好きなんです。また、スポーツによる体力づくりも始めました。社内にスカッシュの選手がいるので、そのメンバーとスカッシュの部活動をしたり、ボルダリングで体を動かしたりしています。飲み会にはほとんど行きませんが、ランチはなるべく外の方とご一緒するようにしています。お互い午後からの予定があるので、密度の濃い時間を過ごすことができ、時間効率がいいんです。

毎日会社の冷蔵庫に入れているというお気に入りのアサイーボウル
毎日会社の冷蔵庫に入れているというお気に入りのアサイーボウル

 リーダーとしては、人の可能性を広げたいという想いがあるので、何にも染まっていないイメージを与える「白」は大好きな色です。クローゼットの中には、白やベージュ色の服がとても多いですね。幼いころから両親が私に言ってくれていたように、また、尊敬する赤西仁さんがそうであるように、私自身もわが道を行きたいと思っているので、「誰にも染まりたくない」という思いも白が好きな理由としてあるかもしれません

 小学生のころから働くことを夢見てきたので、私にとって仕事は人生の最高の楽しみです。これまで難しい局面もありましたが、「なんとかしなきゃ!」と仕事としっかり向き合って動いていけば、大体のことはクリアできるし、達成感は自信にもつながります。この先、結婚して子どもが生まれても、必ず仕事と育児を両立する働き方を体現したいですし、そうした姿を見ていただくことで、女性にITプログラミングというものの便利さを知っていただける機会が増えたらいいなと思っています。

文/金澤英恵 写真/西田優太

中山紗彩(なかやま・さあや)

div 取締役。早稲田大学在学中に友人と企画したパジャマだけのファッションショー「パジャコレ」が、総計53社より協賛を獲得するなど、全国の大学生間で話題になる。学生起業家として注目されるも、新卒でリクルートキャリアに入社。ネットビジネス推進室にて買収案件のグロースを担当する。2016年2月、divに入社。同年4月より取締役に就任。

この連載は、毎週公開しています。下記の記事一覧ページに新しい記事がアップされますので、ぜひ、ブックマークして、お楽しみください!
記事一覧ページはこちら ⇒ 「わたしとシゴト。」