一般社団法人「Colabo(コラボ)」の代表として、さまざまな困難を抱える10代の女の子たちを支える活動をしている仁藤夢乃さん。自らもかつては家に帰らず渋谷をさまよった経験から、女の子と同じ目線で向き合い、彼女たちが安心して過ごせるよう奔走しています。そんな仁藤さんに、日々の活動やその背景にある思いを伺いました。

ビルの屋上に段ボールを敷いて寝ていた

 家庭や学校に居場所がなく、頼れる大人がいない中で性搾取や違法労働などに行きついてしまう10代の女の子たちを支援する活動をしています。

 私自身、中学、高校のときにほとんど家に帰らない時期がありました。家庭がすごく荒れていて、離婚する両親のどちらに親権を持ってほしいかという選択を迫られたり、母がうつで寝たきりになったり。家で家族と顔を合わせるとぶつかるだけだったので、渋谷のカラオケや漫画喫茶で朝まで過ごし、お金のないときはビルの屋上に段ボールを敷いて寝たこともあります

 そんな風に過ごしていると、まわりには多くの危険がありました。水商売や風俗店への誘い、暴力や予期せぬ妊娠・中絶。そうしたことを知っている者として、今も変わらない現状に向き合っていきたいという思いでいます。

Colabo(コラボ) 代表 仁藤夢乃さん

いつでも食事ができる場所を用意

 日々の活動の中心は、夜間巡回と相談、食事提供などです。夜の街を歩いて、家に帰らずにいる子に声をかけたり、SNSから寄せられる相談にのったりしています。病院や警察や児童相談所に同行したり、アルバイトをするのに必要な口座の開き方がわからず親も協力してくれないという高校生と一緒に郵便局に行くといった、日常的なサポートもします。

 食事提供については、うちの事務所に来ればいつでもご飯が食べられるようにしています。それなりのものが用意できるときもあれば、何もないので自分でインスタントラーメンを作ってもらうことも。これはお腹を満たすことだけではなく、相談することのハードルを下げることにもすごく役立っているんです。悩みを打ち明けるのってなかなか難しいですが、ご飯を食べながらほかの子も交えて話したり、時には一対一で話したりしています。