運営スタッフが燃え尽きない仕組みをつくりたい

 コラボのスタッフは私を含めて常勤が2人と非常勤の事務局スタッフ、パート的に手伝ってくれる人がその時々で数人、あとはボランティアが基本です。14年度の団体収入は400万円くらいしかなく、私自身は本の執筆や講演料で稼いでいました。15年度からは理解者も増え、企業からの寄付金ももらえるようになったので、ようやく給料を出せるようになりました。

 一般の方の寄付に活動が支えられているので、理解者を増やしていくことが活動を継続していくためには大切だと考えています。団体の運営は何とかするしかないと思ってやっているので困難に思うことはあまりないんですが、いい事務局のスタッフが欲しいです。女性で、仕事がきちんとできて、コラボの活動に理解がある人。スタッフが燃え尽きないようにしたい、というのが悩みなんです。

 というのも、いろんな問題を抱えた子と日々向き合うので、依存されたり引きずられたり、だまされたり八つ当たりされたり、本当に大変なことがいっぱいあります。私は当事者的な状況を経験しているので適度に距離をとることができるんですが、純粋に支援したい、何か一緒にしたいと思ってくれるのは優しい人が多くて。

 たとえば、気を引くためにいろいろな行動でスタッフを惑わそうとしてくる子もいます。そういう時には、「どうしたの? 大丈夫?」って言いすぎちゃうとよくなかったりもする。その時々の判断は本当に難しいです。

 「救ってほしい」とか「どうせ誰も助けてくれない」とか言う子には、「私は救えないよ」っていう話をよくします。一緒に考えて動くことはできるけれど、誰かの助けだけでは変わらないと。やっぱり自分が変わらなければいけないところもあるよって、私は割とはっきり言います。