専門店が登場して連日行列ができるなど、数年前から日本に広がったポップコーンブーム。大澤亜希さんは、その火付け役となった「ヒルバレー」に立ち上げから携わり、マーケティング担当としてブランドをけん引しています。「守り」の生き方をしていたという大澤さんを、予想外のキャリアへと導いたきっかけは何だったのでしょう?

ポップコーンブームを牽引 実はメイド・イン・ジャパン

 2013年1月に1号店をオープンしたヒルバレーは、実は日本発のブランドです。私は、オーナーと社員2人でブランド開発がスタートしたところから携わりました。現在は店舗運営や商品開発など、全般的な統括を担当しています。

 元々はオーナーがアメリカやカナダでポップコーンを作りに熱い思いを持っている人たちに出会い、「どこよりもおいしい『グルメポップコーン』を一緒に作ろう」と動き出したのが始まりです。2年半かけて味が完成したタイミングで店舗展開へと話が進み、こだわりのおいしさが一番分かるのは日本人だからと、アメリカではなく日本で1号店をオープンすることになりました

エアーポップコーン専門店「HillValley(ヒルバレー)」でゼネラルマネージャーを務める大澤亜希さん

頑張ってダメだったときが怖い

 私は味づくりが始まっていた2012年に、オーナーが経営していた広告代理店に入社しました。カナダのビジネススクールに留学後、広告業界をめざして就職活動をする中で、未経験の自分が学ぶだけでなく貢献もできるところがないかと探していました。以前はホテル業界でサービスや飲食に携わっていたので、面接でポップコーン事業の構想を聞いたときに、「ここならば」と縁を感じたんです。

 広告業界には学生時代から興味があったのですが、新卒の就職活動の時にはあえて避けていました。その理由には子どものころからの性格が影響しています。

 小学校のときは何でもそつなくできる「ザ・優等生」だったのですが、私立の中学校に進学すると、まわりはすごく優秀な人たちばかり。その中で、頑張ってダメだったときのショックを先回りして想像するようになってしまったんです。