3人はこうして1000万円を貯めた

 貯める動機は病気だったり老後不安だったり様々ですが、偶然にも、3人が3人とも、「まずは、100万円貯める」を目標にしました。とにかく、自分で100万円という目標金額を決めて、今まで自由に使っていたお金を使わないようにします。

 すると、今まで使っていた金額が大きければ多いほど、我慢することで貯まる金額も多いわけです。貯蓄が楽しくなってくると、ペースもあがります。そしてついに、「やったぁ~! 100万円! わたしも頑張ったらできるじゃん!」という成功体験が、自分の自信になるのです。

 そこで次は、「100万円貯まったから、次は200万円を頑張ろう!」と、目標額を上げます。そして、200万円が達成できれば、次は300万円、400万円と目標額もどんどん上がります。

 そうなると、お金が貯まることが楽しくなり、区切りのよい「1000万円」を目指すわけです。1000万円を達成したときの喜びは、きっとあなたも想像できることでしょう。

 1000万円の貯蓄があれば、月1万円の英会話レッスンに通ったり、旅行したり、友達の結婚にも気持ちよくお祝いを包めそうですよね。

 でも、3人はそうはいきませんでした。なぜだと思いますか?

 それは、「せっかく頑張って1000万円貯めたのに、使ったらお金が減ってしまう」と思ったからです。

だって、せっかく貯めたお金が減っちゃうんだもん… (C) PIXTA
だって、せっかく貯めたお金が減っちゃうんだもん… (C) PIXTA

 目標としていた1000万円から、英会話レッスンに通ったり、旅行したり、ご祝儀を払ったりしたら、もちろんお金がなくなります。それは、彼女たちにとって、1000万円貯めるために頑張っていた自分の我慢が「無」になることにつながります。それが怖くて使えないのです。

 実は、気持ちよくお金を使える幸せな人には、共通点があるのです。