どうしても埋まらない年表を前に考えること

 子どもの予定がないご夫婦、特に、マイホームを買った後、あるいは、賃貸派の人たちは大きなイベントがなく、ライフイベントがなかなか埋まらない傾向があります。

 こんなときは、「死ぬ前に、こういうこともやっておいたらよかったなぁ、と後悔することはないか?」と、自分に聞きます。

 今という時間軸から考えると、目の前の仕事や家のことで精神的に余裕がなかったとしても、「死ぬ前に、そして、元気なうちにやっておきたいことはないか?」と考えることで、「そういえば、海外旅行をしてみたいなぁ」とか「1年に1回は温泉でゆっくりしたいなぁ」と、希望が出てくることが多いのです。

 つまり、ライフイベント表を書くときのコツ……

1.決まっている予定から書く。
2.「もしもできるとしたら?」と想像しながら書く。
3.「死ぬ前に後悔しないためには、何をする?」と逆算する。

 この3つです。

 新年に「今年こそ100万円貯める!」といった貯蓄目標を決めた方も多いかと思いますが、1年間の計画に加えて、5年、10年、20年という長い人生軸で考えてみると、新しい視点で貯蓄計画を見直すこともできるかもしれません。

 次回は、ライフイベントに向けた、貯蓄計画についてお伝えしますので、お楽しみに。

文/前野彩 写真/PIXTA