結婚後の引っ越し 条件付きで前倒して手当てを受け取れる
実は、私のように「彼と結婚して遠くに住むから、今の仕事は続けられません」という遠距離恋愛中の方に知っていて欲しいのが、結婚の特例です。
結婚で退職するのは自己都合なので、本来なら7日間の待機期間にさらに3カ月の待ち期間があるのですが、結婚してやむなく通勤不可能なところに住む場合は、退職から1カ月以内に引っ越しという条件付きで、3カ月間待たず7日間の待機期間終了後、すぐに基本手当を受け取ることができるのです。
ご相談者の中には、この要件に該当しつつも、この規定を知らずに3カ月間待ってからの受給となった人がいらっしゃいます。結婚や引っ越しのタイミングは、何かとお金が出ていくことが多いので、やはりすぐに受け取れると助かりますよね。
こんなふうに、ちょっとのお金の知恵が家計の安心度を変えるのです。
さらに、雇用保険は基本手当のほか、勉強するときの「教育訓練給付」や、出産後の「育児休業給付」など、女性がスキルアップしたり、仕事を続けたりするときに役立つ給付があります。
「知らずに損をした…」ということがないように、雇用保険の内容は、しっかりとチェックしておいてくださいね。
余談ですが、私が保健室の先生として勤めていた学校は、公立(公務員)ではなく、私立学校でした。公務員の場合は、雇用保険と同額に近い退職金が雇用保険の給付の代わりに受け取れますが、私立学校に勤めていたわたしがもらった退職金が、公務員の規定と同じようなものだったのかどうかは、今となってはわかりません。私のような心残りを残さないためにも、会社の制度やお金のことでわからないことが出てきたときには、しっかりと調べておいたほうが賢明です。
納得できる未来のためには、今、自分にできることをやっておくことが大切ですよ。