こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの前野彩です。早速ですが、クイズです。
Dreams Come Trueの吉田美和さん、後藤久美子さん、萬田久子さん。この3人の芸能人に共通するものは、なんでしょう?
この3人に共通するこのは、「事実婚」をしている(していた)ということです。実は私も2000年からずっと事実婚をしています。
事実婚ってなに?
事実婚とは、当人同士の意志で入籍はしないけれど、社会的には入籍をしている夫婦と同様の状態にある2人のことをいいます。簡単に言うと、入籍していない夫婦のことですね(念のため、すでに結婚している人が愛人を作って……という関係ではありません)。
「同棲とどう違うの?」とよく聞かれますが、同棲は、今、一緒にいたくて生活しているだけなので、社会的な信用度は低いのが現状です。でも、事実婚は同棲と異なり、法律婚と“ほぼ”同じ立場にあり、夫婦として利用できる制度もあるのです。
同棲との違いはどうやって証明するの?
事実婚を証明する手段は、住民票です。
同棲の場合は、そもそも住民票の届を出さない人がほとんどでしょうし、届け出る場合も「同居人」という続柄で提出するのではないでしょうか。あるいは、それぞれが世帯主となって同じ住所に住民票を作ることでしょう。
余談ですが、年末近くなると会社に提出する年末調整の書類に、世帯主を記入する欄があります。彼氏と同棲して住民票を移すけれど、職場に同棲がばれたくない場合は、同居人ではなく、それぞれが世帯主になっているようにしたほうがいいですよ。
さて、本題の同棲と事実婚の違いに戻ります。
入籍した多くの住民票の続柄記載は、男性の欄に世帯主、女性の欄に「妻」と記載されます。
それが事実婚では、夫が世帯主なら、妻は「妻(未届)」と記載できるのです(夫の場合は「夫(未届)」)。この記載があると、単なる異性の同居や同棲とは違い、婚姻の意思はあるけれど、婚姻届を互いの意思で出していない関係という証明ができますね。