あなたはどちらの銀行にお金を貸しますか?

 では、ここで問題です。あなたはどちらの銀行にお金を貸しますか?

<パターン1>
・A銀行に預金すると、50円の利息を受け取ることができます。
・B銀行に預金すると、100円の利息を受け取ることができます。

 利息の金額を比べると、B銀行の100円のほうが、A銀行の50円の2倍の利息を受け取っているのでB銀行がオトクです。

 でも、実は金額ではどちらがトクか、分かりません。

 もしかしたら、こんな状況だったかもしれないのです。

<パターン2>
・A銀行に10万円預金して、50円の利息を受け取りました。
・B銀行に100万円預金して、100円の利息を受け取りました。

 これならオトクなのはA銀行ですよね。

 もしも、A銀行にB銀行と同じ100万円の預金をすると、10倍の500円の利息を受け取ることができるから、A銀行のほうがオトクです。

 銀行選びでは、受取る利息の金額ではなく、「いくらのお金を銀行に貸(預金)して、いくらの利息を受け取るのか」というお金が増える効率の良さが重要です。そこで、登場するのが「金利」です。

<パターン3>
・A銀行の金利は0.05%。
・B銀行の金利は0.01%。

 銀行の窓口にこのように書いておいてくれたら、B銀行よりもA銀行のほうがトク! と、すぐに比べることができます。これが「金利」という物差しを使ったときの便利さなのです。