「お金を貯めよう!」=「家計簿をちゃんと付けなくちゃ!」という思考回路になっていませんか? 家計簿を付けるメリットが大きいことも事実ですが、家計簿に挫折した経験が、「お金のことができない私……」という劣等感につながっている人も少なくありません。家計簿のメリットは生かしつつ、家計簿ナシでもできるお金の使い方を考えてみましょう。

家計簿は付けただけでは貯まらない

 「家計簿を付けたらお金が貯まる」と、感じさせるほどの存在感がある家計簿ですが、付けるだけではお金は貯まりません。

 目に見える家計簿とは、「収入と支出の記録」ですから、記録を取るだけでお金が貯まるという簡単な話ではありません。「家計簿を付けたらお金が貯まった!」という人は、家計簿をきっかけに、この記録を活用し、自分を振り返り、意識と行動を変えたからこそ、お金が貯まったのです。

 当たり前のことを……と思われるかもしれませんが、実は、「付けているんですけど、書いているだけなんです」「付けているんですけど、見直し方が分からないんです」と、いう方が、たくさんいらっしゃるのです。

こういう作業、苦手なんだよね、って言う人、たくさんいますよね (C)PIXTA

なぜ、挫折するのか?

 家計簿を付けるメリットは、「振り返りができること」です。でも、その振り返りのためには、まずは、家計簿を付けなければなりません。

 一般的な家計簿の付け方は、買い物をした時のレシートを集め、それを毎日や1週間に1回などのペースで家計簿に付けるもの。でも、そこには、こんな困難が待ち構えています。

◆レシートと共に、付けなきゃいけないプレッシャーがたまる
◆レシートがない支出のコントロール方法が分からない
◆レシートの字が小さくて、読み解くのが面倒臭い
◆以前はどの支出項目に振り分けたのか分からない
◆クレジットカードの支出はいつの支出にしたらいいのか分からない
◆家計簿の収支が合わない
◆検算したら、1回目と2回目の計算結果が合わない

 挫折したことがある方は、思い当たりませんか?

 また、これらの困難を乗り越えて、完成した家計簿を前に待っているのは、「自分のムダ遣いを探す」「使い過ぎた反省をする」という、自分のダメだったところを探すという、あまり心が躍らない作業です。

 そうなると、なんとなく「家計簿を付けなきゃ」や「家計簿を付けたらお金が貯まるのでは?」という気持ちだけで、付け続けることには限界があります。そこで、次回お伝えする「家計簿を付けなくてもできる、楽しいお金の使い方」の前に挑戦していただきたいのが、「1カ月だけ家計簿」です。