自分の信用情報が気になってきた……

 信用情報は、3社で確認することができます。

CIC
 利用料は1000円。クレジットカードや携帯電話会社などの情報が中心です。郵送や窓口の他、パソコンやスマホからも照会できます。

全国銀行個人信用情報センター
 利用料は1000円。銀行や信用金庫などの情報が中心です。郵送で照会できます。

日本信用情報機構
 クレジット会社、貸金業などの情報が中心です。利用料は、窓口の場合は500円、郵送の場合は1000円で照会できます。

 (私もCICをパソコンからやってみましたが、5分あれば申し込みからデータ取り寄せまでできました)

 過去の利用歴が不安になった方は、一度、照会してみましょう。過去の記録は変えられませんから、不安なままもんもんとするよりも、現状を知ることで、これからのお金の使い方を変える機会にしてください。

 また、信用情報を確認すると、使っていないクレジットカードが見つかる可能性もあります。使っていなかったり、年会費以上のメリットを受けられていないクレジットカードがある場合は、退会の手続きをして、整理しましょう。

メリットがあまりないクレカは退会して、整理しましょう (C)PIXTA
メリットがあまりないクレカは退会して、整理しましょう (C)PIXTA

忘れたころにやって来る「ブラックリストの怖さ」

 実は、「ブラックリスト入り」したとしても、新たなクレジットカードの作成や、ローンの借り入れをしないのならば、実生活での影響はありません。でも、新たなクレジットカードが必要になったり、住宅ローンが必要になったりしたときに、ローンを借りることができないというのが、「ブラックリスト」の怖いところです。

 例えば、あなたが30歳で、携帯電話を割引プランとセットの24回払いで購入したとしましょう。あるとき、何かと支出が重なって延滞となり、放っているうちに、携帯電話が利用停止になりました。1台しかなければ、すぐに支払うと思いますが、幸いなことに、あなたは2台持ち。すると、1台あればなんとかなるので、そのまま2カ月、3カ月と放っておいたところ、信用情報に「異動」と載るのです。

 「異動」になると、完済から5年間「この人は、長期間延滞しましたよ」という情報が信用情報に載るのでしたよね。すると、32歳で完済したとしても、37歳までこの情報が残ります。37歳というと、住宅ローンなどを借りる可能性が高い年齢。それにもかかわらず、ローンが借りられず、家が買えない……ということが起こる可能性があるのです。

 実際の相談でも、過去の信用情報で住宅ローンが借りられない方や、結果的には借りることができたけれど、住宅ローンの審査が終わるまで過去を悔やんで不安でたまらなかったという方もいらっしゃいます。

 軽い気持ちで行った延滞が、忘れた頃に計り知れないダメージとなるのが、「ブラックリスト」の怖いところです。

 「あなたはブラックリストに載りましたよ」というお知らせは来ないからこそ、クレジットカードやローンとの付き合い方を知っておきましょう。

文/前野彩 写真/PIXTA

◆修正履歴:本文の一部を修正しました。(2018年5月23日)