2.「仕組み」が違う

 貯まる人、貯まらない人の違いの二つ目は、「仕組み」です。

 お金を貯めている人の多くは、「先取り貯蓄」をしています。給料天引きで貯めることができる財形貯蓄や給料口座に積み立てる自動積立定期預金など。そして、老後目的ならiDeCo(個人型確定拠出年金)や今年から始まったつみたてNISAも自動積立の代表で、活用している人がたくさんいます。

 つまり、貯められる人は、毎月「あ~、お金を貯めなきゃ」と焦らなくて済むように、自動で積み立てる先取り貯蓄の仕組みを既につくっています。放っておいても気が付いたらお金が貯まるのです。

 逆に貯まらない人は「あ~、貯めなきゃいけないのに、また使っちゃった……」と、お金を使いながらも、絶えず貯蓄のことを意識しています。だから、使ったことへの罪悪感が消えないし、常にお金ストレスを感じている状態になりがちです。

 脱却するためには、まず、お金を貯める目的を決めること。そして自動積立の手続きをして、自動積立以外のお金で生活する習慣をつくること、です。使って後悔するよりも、必要なお金を先に貯めて、「残ったお金は全部使っても大丈夫!」と思って使えるような仕組みをつくっていきましょう。

3.「自分を知っているかどうか」が違う

 最後は、「自分を知っているかどうか」です。

 一つ目のコツのところで、貯まらない人は、「お金がない」「貯蓄がない」と、お金があっても「ない」という言葉をよく使うとお伝えしました。

 では、20万円の貯蓄額があるのに「お金がない」と訴える人に、「貯蓄は20万円ありますよね?」と聞くと、どんな答えが返ってくると思いますか?

 実は、多くの場合、「でも、みんな、もっと貯めてますよね?」という答えが返ってきます。

 「みんな」って誰でしょう。「もっと」っていくらでしょう。人は人。私は私。お金を貯めるために大事なことは、平均額を意識することではなく、自分のお金と向き合っていくことのほうが大事なのです。

 そのためには、「私はこの支出は絶対減らせない!」というように、自分が大事にしている支出を知ることが重要です。「これだけは!」という自分の大事な支出が分からない状態では、貯められないどころか「みんな、これぐらいは洋服代に使っている」「みんなネイルもしてる」「みんな週一ぐらいで飲みに行ってる」と、お金を使うときでも、自分ではなく「みんな」を意識して使ってしまうのです。

「みんな買い物したから、私も買ったの!」では貯まらないのです (C)PIXTA