預貯金と保険は何がどう違う?

 ここで、銀行の預貯金と保険の違いを考えてみましょう。

 銀行の自動積立なら、途中で積立をやめて解約しても、預けたお金が元本を割ることはありません

 でも、「保険が貯金になる」ためには、あらかじめ約束した保険料の支払い期間終了まで、保険料を払い続けなければなりません。約束の期間まで保険料をちゃんと支払うからこそ、支払った保険料以上に解約返戻金が増えるという約束なのです。

 保険はあくまでも保険なので、保険料の払い込み期間の途中で解約すると、払ったよりも少ない解約返戻金しか戻ってきません。つまり、保険料の支払い終了年齢までに途中解約すると、貯金どころか元本割れとなってしまうのです。

 そして、その保険料の支払い終了年齢は、多くの女性が定年前後となる60歳や65歳に設定しています。ということは、20歳代~60歳代になる約40年間、ず~っとその保険料を払い続けなければならないのです。

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 27歳の奈緒さん(仮名)は、昨年「もしものときの死亡保険にもなるし、税金も安くなるし、老後の貯金にもなる」と終身保険を勧めらました。ちょうど「貯金をしなきゃ!」と思っていたタイミングでもあったので、一石三鳥とばかりに、終身保険1000万円、毎月の保険料約1万5000円を60歳まで払い続けるという契約をしたのです。

 27歳から60歳までの33年間に支払う保険料の総額は約600万円ですが、61歳を過ぎて解約すると、その600万円が約720万円になり、支払ったよりも120万円増えるとあって、貯金もしたいし、老後が不安だった奈緒さんは飛びついたのです。