3.興味はあっても抵抗も根強い「お金を育てる」

 「お金を育てる」とは運用、つまり、投資のことです。

 日々必要なお金は、いつでも引き出すことができ、元本が守られている預貯金で運用します。でも、お金を使うまでに時間的な余裕があったり、少しぐらい投資で減ったとしても、値段が回復するまで待つことができる資金的な余裕があったり、ソンしたときも気持ちの切り替えができたり、未来のお金を増やしたいような場合は、投資が力を発揮します。

 ソントクなどの値動きの大きさは別として、必要なときにすぐに現金化できる投資がこちらです。

・株式

・投資信託

・FX

・金

・仮想通貨

 そしてすぐに現金ができない可能性が高いのがこちらです。

・個人向け国債(購入から1年たてばOK)

・不動産投資

 まずは、現金化のしやすさという点から「お金の育て方」を分けましたが、実は、「お金の育て方」にはもう一つ、「どこでお金を育てるか」という分け方があります。「どこ」とは、税制の優遇策が使えるかどうかということです。

 税制優遇策が使えるお金の育て方とその対象商品は次の通りです。

NISA(少額投資非課税制度)…主な対象商品は、株式、投資信託

2018年から始まる積立NISA…対象商品は投資信託

確定拠出年金(企業型・個人型)…主な対象商品は、投資信託、預貯金、保険

 NISAは、値上がり益に対して税金がかからないというメリットがあり、確定拠出年金では、掛け金に対する所得控除があるため、所得税と住民税が安くなり、さらに運用中の値上がり益に対しても税金がかからないというメリットがあります。

 お金の育て方を考えるときは、商品や制度を理解した上で始めることが重要なので、分からないときは、コールセンターなどを活用して、商品の取り扱い元に積極的に確認しましょう。