お墓や葬儀の希望についても聞いておく
お墓や葬儀については、予算と希望のスタイル、また、葬儀が割安になる互助会などの利用がないかを早めに確認しておきましょう。そうすることで、急なお葬式となった場合にも、親の意思を最大限尊重したお見送りができるのです。
慌ただしさに紛れて、「このお葬式でよかったのかな」と心にしこりを残すよりも、親と元気なうちに話をしてみましょう。
・葬儀の希望や予算(○万円までのお葬式、家族葬など)
・お墓の希望や予算
親にはどんなふうに話をしたらいいの?
親と話をするきっかけが分からないという場合は、メディアと知人談を使いましょう。
お盆の時期には、テレビや雑誌などのメディアが相続の話題を取り上げることが増えます。テレビ欄を見ながら「今日のテレビを見ながら聞いてみよう」と計画を練るのも一つですね。
また、昔から「ウソも方便」といいますから、「最近、職場の先輩の親御さん若くして亡くなったっていうことがあって、すごく大変だったみたいで……」というように、架空の知人談をきっかけに話をするのも一つです。また、エンディングノートを用意して、「この前セミナーでもらったから」「会社から配布されたから」などと親にプレゼントして書いてもらうのもよいでしょう。
親の周りでも、病気や介護、お葬式などの「もしも」の話題は増えてきているはずです。「親に安心してもらうためのお盆」として、この機会に「もしも」の話をしてみてくださいね。
文/前野 彩 写真/PIXTA