10月4日は投資の日。昨年は「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の拡充、今年は「つみたてNISA」のスタートと、投資に関する制度が充実してきています。
 その一方で、私たち個人が持っているお金総額約1800兆円の半分は預貯金であり、株式が約1割、投資信託は株式の半分以下と、投資資産の割合が少ないという現状があります。生活に必要なお金は、いつでも引き出せる預貯金で置いておく必要がありますが、「投資はやったことがなくて不安だから……」と、なんとなく預貯金にお金を置いている人も少なくありません。
 そこで今回は、「そもそも投資って何?」ということを一緒に考えてみましょう。

「投資」で思い浮かぶことは?

 「投資」と聞いて思い浮かぶことは何ですか?

 私のセミナーに参加された方にこの質問をすると、いろんな答えが返ってきます。例えば、株式やFXというような投資商品の名前もあれば、「もうかる」「元本割れする」、というような損得に関すること、さらには、「勉強が大変そう」「ギャンブルみたい」、というような投資から連想するイメージの回答もあります。

 投資をしたことがない人にとっては未知の世界ですから、不安な言葉が多い傾向がありますが、実は「投資」は意外と身近なものなのです。

「投資」と言われて思い浮かぶ言葉は何ですか? (C)PIXTA

投資は英会話レッスンと同じ?

 国語辞典などには「投資とは、利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること。転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと」という趣旨が書いてあります。簡単に言うと、「投資とは、将来のために、今、自分が持っているお金や力を使うこと」と言えるでしょう。

 そのため、「投資」が付く言葉には、株式投資や不動産投資以外にも、国や企業では、公共投資や設備投資、研究開発投資や人的投資という言葉があります。また、個人では、資格取得や習い事、美容にお金をかけることを自己投資ともいいますよね。

 例えば、英会話の勉強で考えてみましょう。

 勉強のきっかけには、「海外旅行で英語を話せるようになりたい」「転職に役立てたい」、などさまざまな理由があると思いますが、言い換えれば、そのきっかけはあなたが将来得たい「利益」です。そしてその利益を得るために、今自分が持っている1日24時間という時間資産の中から、英語の勉強のために時間をつくり、持っている預貯金などの金融資産の中から英会話のレッスンや教材などにお金を使い、自分の頭と体という人的資産を使って勉強するのです。「将来のために、今、自分が持っているお金や力を使うこと」をしていますから、まさに投資です。

 しかしながら、将来の利益は、必ず約束されているものではありません。「海外旅行ですらすらと話せるようになりたい」という期待値や目標を持っていても、「現地に行ったら全然話せなかった」というように、英会話レッスンにお金を払っても、期待通りの利益が得られないこともあります。

 自己投資の結果が期待通りになることもあれば、ならないこともあるということは、英会話レッスンであれば、想像していただきやすいのではないでしょうか。