どうやって書くの?

  一番上にある氏名や住所などは今まで通りですから、ここでは、改正された給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方を順番にお伝えしていきます。申告書の上から下へという順番ではありませんが、次の順番で書いていくとスムーズです。

出典/国税庁


(1)表面の「合計所得金額の見積額の計算表」の「あなたの合計所得金額(見積額)」の「給与所得」の「収入金額等」に、あなたの今年の年収予想額を書く。
[例]夫の収入金額500万円

(2)申告書の裏面左下にある「(参考)給与所得の金額の計算方法」から、給与所得の金額を計算する。
[例]年収500万円の場合は、「5000000÷4(千円未満切り捨て)×3.2-540000=3460000」

出典/国税庁


(3)上記(2)で計算した答えを、表面の(3)に記入する。
[例]3460000円

(4)収入等が給与だけの場合は、上記(3)に記入した金額と同じ額を(4)に書く。不動産所得等他にある場合は、合計額を「(1)~(7)の合計額」(4)に書く。
[例]3460000円

(5)上記の(4)に書いた金額を「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」の(5)に記入する。
[例]3460000円

(6)上記(5)で書いた金額が、「判定」欄のどこに当てはまるのか、チェックを入れる。
[例]□900万円以下(A)

(7)上記(6)でチェックを入れた金額の後ろに書いてあるアルファベットAからCで当てはまるものを「区分Ⅰ」に記入する。
[例]A

(8)配偶者の個人情報を記入する。氏名、フリガナ、生年月日は必ず、個人番号(マイナンバー)は、職場から指示があれば記入する。

(9)「合計所得金額の見積額の計算表」の「配偶者の合計所得金額(見積額)」の「給与所得」の「収入金額等」に、配偶者の今年の年収予想額を書く。
[例]妻の収入金額120万円

(10)申告書の裏面左下にある「(参考)給与所得の金額の計算方法」から、給与所得の金額を計算する。
[例]年収120万円の場合は、「1200000-650000=550000」

(11)上記(10)で計算した答えを、表面の(11)に記入する。
[例]550,000円

(12)収入等が給与だけの場合は、上記(11)に記入した金額と同じ額を(12)に書く。不動産所得等他にある場合は、合計額を「(1)~(7)の合計額」(12)に書く。
[例]550000円

(13)上記の(12)に書いた金額を「配偶者の本年中の合計所得金額の見積額」の(13)に記入する。
[例]550000円

(14)上記(13)で書いた金額が、「判定」欄のどこに当てはまるのか、チェックを入れる。
[例]□38万円超85万円以下(3)

(15)上記(14)でチェックを入れた金額の後ろに書いてある(1)から(4)のうち当てはまるものを「区分II」に記入する。
[例](3)

(16)「控除額の計算」の表で、(7)のアルファベット(A~C)と、(15)の数字((1)~(4))が交差する金額を見つける。
[例](7)がA、(15)が(3)の場合は、380000円

(17)上記(16)の金額が、「控除額の計算」の表の一番下の欄にある「摘要」欄の「配偶者控除」と「配偶者特別控除」のどちらに当てはまるかを確認する。
[例]配偶者特別控除の欄

(18)上記(17)で確認した控除欄に、(16)で見つけた金額を記入したら、完成。
[例]380000円

税制が変わったら要注意!

 年末調整は1年に1回しか記入する機会がないため、来年になったら再び書き方が分からなくて悩む人も多いのではないかと思います。そんなときは、またこの記事をご覧いただき、書き方の参考にしてください。

 2019年までは用紙も書き方も変わりませんが、2020年からは、また、税金の制度が変わります。頻繁に変わる税制ですが、「知らずに損をしてしまった」ということにならないよう、税制の変化には注意をしておきましょう。

文/前野彩 写真/PIXTA