1年間にどれだけ貯蓄できたか?

【3】1年間の貯蓄額を確認

<準備するもの>
・記帳した通帳あるいは、ネットバンキングの場合は利用明細画面
・給料天引きがある人は、給料あるいはボーナスの明細書

 毎月、あるいは、ボーナス増額で貯めている人は、年間の貯蓄額もすぐに分かることでしょう。でも、「定期的な貯蓄はやっていない」あるいは、「余った金額が貯蓄」という人にとっては、1年間にいくらぐらい貯蓄できているか、という質問には答えづらいものですよね。

 味方になるのは、通帳です。昨年と今年の同時期の残高を見て、その増減を記録しましょう。昨年よりも今年の方が増えていれば、それが1年間の貯蓄額の目安です。増えていることが理想ですが、例えば車や家などの高額な買い物をした場合は1年間の貯蓄がマイナスになることもあります。その場合は、使ったお金の満足度や必要性などを振り返ります。

 なお、まとまった金額を使った記憶がないのに、昨年よりも今年の貯蓄が減っている場合は、要注意です。減っている理由が自分で分かればいいのですが、「なぜか減っている」「なぜか増えない」というような場合は、赤字家計に慣れっこになっている可能性があります。

 その場合は、次回お伝えする後半の「支出と年間家計編」の「使途不明金」を特に意識して振り返るようにしましょう。

ローンの残高には無頓着になりがち

【4】今のローン残高を確認

<準備するもの>
・ローン等の明細書、契約書など

 前半最後に確認するのは、現在のローン残高です。住宅ローンやカーローン、奨学金やエステや脱毛の分割払いなど、ローンの残高を意識していますか? 毎月返済額は分かっていても、ローンの残高については無頓着になりがちです。この機会に、借入残高もしっかり確認しておきましょう。返済予定表やカード明細などで確認できますよ。