これって私たちもあてはまるの?
ここまで見てきて、「当てはまるなあ」と思う項目もあれば、「私はそうは感じないけどね」という項目がある人もいるでしょう。非常に古い論文ですが、日本でもこの理論が当てはまるのか分析されたことがあります。
Interpersonal Relation Factors on Motivation Hygiene Theory : A Study on Herzberg's M-H Theory by Means of an Empirical Approach (Part V)
これによると、日本人は、コミュニティや人の繋がりが、米国よりもモチベーション満足度に貢献する可能性が示されています。つまり、上述した二要因理論のモチベーション低下要因を改善することで、日本人の場合はモチベーション向上につながる場合もあるとしているのです。
つまり、仕事仲間に恵まれることのほうが、自分の昇進や達成感以上にモチベーションアップに繋がることもあるようです。
どんなキャリアを歩むか迷ったときは、わかりやすいお金や昇進・昇格という視点だけでなく、上述した要素それぞれについてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。
きっと、個人それぞれ答えは違うはず。そこで初めて、自分が進むべき道筋が見えてくるのかもしれません。
文/崔真淑 写真/PIXTA
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