私にも、かつて上司という存在がいました。独立した今は、上司という存在はいなくとも、やはり私の収入面に大きく影響するのは、取引先の企業であったり、お客様であったりと、誰に評価されることからは逃げられません。現在は、皆さまのおかげで何とかゴハンを食べられるようになったものの、起業当時は本当にイロンナ経験をしました(笑)。

なぜ私は、失敗続きになってしまったのか

 2012年に起業し、結構な身銭をつぎ込んだものの、当初考えていたビジネスは全く上手くいきませんでした(思い出しても無謀な事業計画だった…)。独立して半年後に、全てをゼロにして再スタートを切る羽目になったのです。

(C)PIXTA
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 失意のドン底の中にいながら、自動車とぶつかったり、財布をすられたり、とにかく立て続けに泣きたい状況が続きました。「あー、もう駄目だぁ」と思っていたとき、ある経営者の友人に再会したのです。

友人「おお! 元気してるんか?」

「いや、全然。実はこんなことがあって…。」

友人「アホか! いきなり新しいビジネスなんか当たるわけないやろ! まずは、今すぐできる日銭の稼げるビジネスをやるんや! それで収益が安定してから、新しいビジネスの種まきしていくもんやで!」

「え、そんなもんなん?」

友人ピボットって知ってるか? 企業が生き抜くために、お金を稼げる軸足になるビジネスをやりつつ、将来に向かってビジネスモデルを変化していくことや。あのmixiだって、ゲーム事の前はSNSやし、その前は人材紹介ビジネス展開してたんやで! まずは、すぐにお金にできるビジネスを展開して、それから少しづつリスクをとって新ビジネスの種まきをしてくんや! 今のおまえにすぐに日銭稼げるも仕事は何や?」

「え、うち、経済分析して書いたり、解説したりぐらいしかやってきてへん。セミナーぐらいしか思いつかへん。」

友人「じゃあ、セミナーしたらええやん!」

 という経緯から、原点である前職の経済分析の仕事を活かして、Facebookでセミナー告知をしたのが、今の活動の第一歩になりました。