一つの出会いから必ず学びを得て絞る
北村博士の論文では、出会いを求めてやみくもに人に会ったり、目の前に来た人に片っ端から夢中になったりするのではなく、自分が経験した出会いの中で、自分が求める条件や判断基準を明確にし、作り上げていくことが重要だと説いています。
「運命の人」というドラマチックな人を探すプロセスで、なんだかドライに感じるかもしれませんが、焦っているときほど、まずは自分の明確な判断軸を持つことが最短ルートといえそうです。
そして、北村博士は、このゲーム理論を応用した確率式をベースに、出会える人が多い人ほどこの判断軸がどんどん変化していき、晩婚化につながりやすく、出会いの総数が多い都会で晩婚化が続いている背景ではないか、ともしています。これは、恋愛以外にもいえそうですね。
出会いが多ければ多いほどいい、というものでもないのかもしれません。過去、そしてこれからの一つ一つの出会いを自分の理想とする幸せをつかむために大切に生かしていきたいですね。私も、人との縁を改めて大事にしたいと思います!
文/崔真淑 写真/PIXTA
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