年金制度改革関連法案が、12月2日に参議院で審議されました。これは、年金支給額のルールを改定していこうというものです。具体的には、何がどう変わるのでしょうか。

年金をめぐって、何がどう変わった?

 年金支給額は、年金を支えている現役世代の平均的な賃金動向と、世の中の物価の変動に合わせて増減する仕組みになっています。これまでは、現役世代の賃金が下がっても、年金の減額はありませんでした。今回の改定では、物価動向に関係なく現役世代の賃金が下がれば、年金支給額が減額する方向で調整されています。これまでそうならなかったことが不思議なぐらいなのですが…。

 既に年金を受給している世代は、実質的に年金支給額が少なくなるケースも出てくるでしょうし、生活が厳しくなるという方がさらに増える可能性もあります。また、私たちが実際に受け取る世代になるころには、さらに支給額が減る仕組みに変わっているかもしれません。

私たちが年金をもらうころには、どうなっているんだろう… (C)PIXTA

 私はエコノミストとして、年金改革はまだまだこんなものじゃ終わらないと考えています。

 そもそも、年金とは何なんでしょう。