70歳を超えないと年金がもらえなくなるかも?
長寿化が進むと、平均寿命は上がり、健康寿命も上昇します。つまり、働き続けられる平均年齢が上昇するということを意味します。
「支給開始年齢」にメスが入った場合、今後は、現在定められている支給開始年齢の65歳から70歳へ、80歳へ…と上がっていく可能性もあるのです。年金制度や資金が比較的健全といわれているドイツですら、既に69歳支給開始が議論に上がっています。私たちが老後を迎えるころには、70歳を超えないと年金が支給されない状況になっていてもおかしくありませんね。
でも、安心してください。今の年金制度だけでなく、働き方も会社の在り方も、平均寿命60歳代だった時代につくられたもの。国や企業もこれからも持続的に活動できるよう、働き方改革に取り組んでいます。私たちが働き続けられる環境の整備も進んでいるのです。
「早々にリタイアして老後はゆっくり優雅な暮らしをしたいな」と、つい幻想を抱いてしまう方もいるかもしれませんが、どうやら実現は難しそうです。これを機に意識を切り替えて(笑)、いつまでも現役で働き続けられるよう、自分のスペシャルなスキルを高めることに励んでみてはいかがでしょうか。
アラサーの私には何十年も先のことを考えるなんて気が遠くなりそうですが、このままではいけない!と心を改め、「人生80歳プラン」から「人生90歳プラン」にシフト中です。
文/崔真淑 写真/PIXTA
記事一覧ページはこちら ⇒ 【崔真淑の「女子とキャリアの経済学」】