7回目の今回は、前回に引き続き、話す力を磨いていきましょう。「話の構成はオチから逆算する」といった芸人の基本テクニックから、「話している自分の頭の中と、聞き手の頭の中に同じイメージをつくるのが大切」という島田さん直伝「島田の怪談四カ条」まで。トーク力を上げるために使えるワザが、たっぷり詰まっています。

 「一文を35文字以内にする」「ポポネポの順に話す」などトーク力が上がるコツをお伝えした前回「話し方上達のコツ 島田秀平は一文35文字内で話す」に続き、今回も話力を上げる実践編です。

 まずは、話をする前段階である、話の構成を考えるときのコツを一つお伝えしましょうか。

最も伝えたいことを決め、逆算して必要な情報を盛り込む

 話の構成を考えるときのコツ、それはオチから考えて、逆算して話を組み立てることです。

芸人はこの、オチから組み立てるのが上手です

 オチ(ゴール)を考えると、そこに向かうための必要な情報が決まっていきます。つまり、その話の中で一番伝えたいことから考えて、その一番伝えたい重要なことにつながる必要かつ最小限の情報をポンポンと入れていくのです。

 「フリがあってオチがある」というネタの基本が染みついた芸人は、当たり前にやっていることですが、ビジネスの場面や日常会話に応用しても、確実に、話の伝わり方が変わります。

 僕ならば、バラエティー番組に出演した際、「島田どうだ?」と話を振られて、10秒~20秒で最大のパフォーマンスをしないといけません。その際に、話を即興で組み立てるときにやっている頭の動きもこれ。自分の話の中にある無駄な情報をそぎ落として、スリムにしていく感覚です。

 聞いた話ですが、国⺠的人気の刑事ドラマシリーズで主演を務めるある俳優さんは、台本をもらったら、ラストから読んでいくそう。推理モノなので、1話ごとに起きる事件にまつわる数々のことは、ラストためのフリです。

 だから、最初にラストシーンを読む。オチの前段階で起こる犯人のしぐさや動き、それに対する言動一つ一つがそこに向かっていく重要な伏線となって、視聴者を引き付ける。そのために自分はどう演じればいいのか考えていくのだと思います。

 読者のみなさんの日常に応用するとしたら、プレゼンテーションやスピーチをする場面でしょうか。「一番何を伝えたいか」をしっかりと定める。その上で、その最も伝えたい「オチ」に向かって、情報を取捨選択するのです。

「本当は明かしたくない」話し方秘技

 さてさて。ここからお話しするテクニックは、しゃべる仕事をする中で僕が培った法則のようなもの。本当は明かしたくないくらいの秘技です。だって、実際に僕がしゃべっているのを見た人は「あ! 島田、本当に使ってる~!」と思うはず。バレると恥ずかしいくらいの企業秘密、リアルなノウハウです(笑)。