島田秀平さんの連載シリーズ、今回で最終回となりました。ラストを締めくくるのは、仕事へのモチベーションを上げるための、その向き合い方について。読者の皆さんは、日々働く中で常に立ち返るような「指針」はありますか? そんな大仰なこと突然聞かれても……と戸惑った方、必読です!

「仕事運を上げるために一番大事なことについて話します!」

 この連載も、いよいよ最終回となりました! 最後ですから今回は、僕が日々実感している「仕事への向き合い方」についてお話ししたいと思います。やりがいがあろうがなかろうが、仕事はしなくてはいけないもの。生計は立てないといけませんからね。

 皆さんの中には、希望していない部署に異動になったとか、上司に仕事を振られてやらざるを得ないとか、望む仕事に就けていないとか、仕事について不満を抱いている人も、少なくないのではないでしょうか。

 僕自身の経験から感じているのは、そういう状況であっても、「やらないよりは、取りあえずやってみたほうがいい」ということ。

 仕事の種類、内容はそれぞれあると思いますが、「仕事で悩んでいる」と言いつつも、その悩みを突き詰めると、「人間関係」によるものがほとんど。手相鑑定で「仕事の悩み」について聞いていると、実は、上司と考え方が合わないとか、いけ好かない同僚がいるとか、悩みの根源は人間関係によるものばかりです。

 その上で、これまでいろんな方の話を聞いていて思うのは、最初はあまり興味がなかったり、気の向かない仕事だったりしたとしても、実際飛び込んでみたらそこで憧れるような人と出会い「あんなふうになりたい」「こんな人と仕事をしてみたい」と、意欲が湧いてくるような目標を見つけることもある、ということです。

気が進まない仕事でも「まずやってみる」その理由

 僕が最初にお笑い芸人を目指したのも、テレビでダウンタウンさんやウッチャンナンチャンさんを見て、「楽しそうな仕事だな!」とわくわくしたからです。

 仕事にどう向き合うかは、もちろん、人それぞれです。好きなことを仕事にしたいと思う人もいれば、自分にできることで人様に貢献したいと思う人もいます。あるいは、老舗や伝統芸能一家に生まれた人のように「自分がやらねばならない」という義務感に支えられている人もいるでしょう。

 僕は、一度は漫才コンビで成功することを夢見ていましたが、挫折を経験しました。その後、いろんな人との出会いがあって、今は手相や都市伝説など「自分を求めてくれる場所」を見つけることができ、その場所で頑張らせてもらっています。

 僕はもともと「自分のできることで貢献したい」タイプだったんです。その後、見つけた手相や都市伝説の世界は好きなことでもあった。そして、好きなことを突き詰めて努力を続けたら、それが人様に貢献できることになった。結果的に「好きなことを仕事にしたい」というタイプになりました。

 結局のところ、仕事は人とのつながりや関係によって広がります。だから、自分のやりたいことと違うからといって気が乗らなかったとしても、「まずはほんの少しやってみる」。そうしたら、思いがけないご縁があるかもしれません。最終的に、やってみてから選べばいいんじゃないかと思うのです。

 幸運なことに出会いに恵まれて、こうして仕事をさせてもらうまでの自分を振り返って考えると、常に「何の気なしに働かないようにすること」を強く意識していたと思います。