「下のポジション取り」には要注意

「気を遣う」と「下に入り込む」はまったくちがう イラスト/犬山紙子
「気を遣う」と「下に入り込む」はまったくちがう イラスト/犬山紙子

 マウンティングやクソバイスなど、「上から」の上下関係は分かりやすいですが、実は「下から」パターンも存在します。私もこれまでは「いつ何時も下の立場でいれば失礼はないだろう」と思っていました。でもそれが友達づくりを阻止する原因でもあったんです……。

 たとえば最初から「いやー、○○さんって本当にお仕事では大活躍されているし、プライベートでもすてきな旦那さんがいるし最高ですね! それに比べて私なんか……」とかって言ってしまった日には、もうその相手と対等な友達関係を築くのは至難の業に。もちろん最初に気をつかい合うのは大切ですけど、気をつかうのと下に入り込むのは全くベツモノなんです。

 私自身、34歳になって、プライベートの場でも下に入ってくる人が多くなってきたことに気が付きました。必要以上に相手が下に入ってくると、自分がおのずと押し上げられてしまって、いつの間にか上の立場でしか発言できなくなってしまうんです。そうなると、結局話してても楽しくないから友情は生まれないし、あっちも私と特に仲良くなりたいわけではないのだろうと思ってしまう。