「高カロリー=太る」は昔の常識、高カロリーは体を燃やす

伊達 カロリーとは「1リットルの水の温度を1度上げるのに必要な熱量」と、調べると書いてあります。カロリーは熱の単位ということです。つまり、太るか痩せるかの単位ではありません。誤解している人がすごく多いですよね。カロリーは取らないと、永遠に冷えたままなんです。

――体を冷やす原因となるのは第一に食事の量が少ないこと。そのほかに油抜きの食生活、小麦の加工品であるそうめん、冷や麦、冷やし中華などの冷たい麺類、パン。南国のフルーツや冷たいデザート、冷たい飲み物など。またノンオイルドレッシングなど、「ノンカロリー」には気を付けたい。反対に、体を温めるために一番重要なのは脂質。良質な油を取ることで代謝が上がって冷えの改善が期待できる。

伊達 油は体にとって重要な栄養素です。心臓は筋肉の塊、たんぱく質の塊ですが、動くたびに油を使います。油は潤滑油としてお通じを整える作用もあります。いいうんちはバナナの形でつるんと出すのが理想的だといわれますが、つるんと出すためには油がないと駄目。

――美容と健康のためには油を抜かないこと。ただし、やみくもに取るのではなくて質のいい油を取ることが大切。

伊達 飽和脂肪酸ではなく、不飽和脂肪酸。その中でも多価不飽和脂肪酸といわれるリノール酸オメガ6とαリノレン酸オメガ3脂肪酸を両方取るのが理想的です。

――良質な油をおかずで食べるならば、お寿司、お刺身、カルパッチョなど生のお魚料理がおススメ。オイルで取るならば、亜麻仁油、シソ油、えごま油。酸化のスピードが速くて熱に弱いため、料理の仕上げにかけるといい。封を開けたら冷蔵庫に保管して1カ月半以内に使い切って。

 ここで伊達先生から、「冷えないカラダになる食べ物はどちら?」クイズが出題された。

「冷えないカラダになる食べ物はどちら?」クイズに挑戦!
「冷えないカラダになる食べ物はどちら?」クイズに挑戦!
<冷えないカラダになるには、どちらがいい?>

(1)クロワッサン or ベーグル

(2)ペペロンチーノ or カルボナーラ

(3)塩ラーメン or とんこつラーメン

(4)アイスクリーム or シャーベット

正解は記事の最後。


伊達 アンチエイジングや、ダイエットをしたい人は、まず食べるものを変えましょう。1日3食、1年365日ですから年1095食も食事を取っています。食べたものでこの体をつくっているわけですから、1食、1食、しっかり選んでくださいね。あなたの体はあなたの食べているものでできています。まずは体を温めて代謝を上げましょう。

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 正解は(1)クロワッサン、(2)カルボナーラ、(3)とんこつラーメン、(4)アイスクリーム


文/氏家裕子 写真/辺見真也