2018年7月21日、ベルサール六本木グランドコンファレンスセンターにて開催された「人生100年時代のための『健康・美容情報』体感イベント スマートリィ・エイジングEXPO」。銀座医院・管理栄養士、日本アンチエイジングダイエット協会理事の伊達友美さんが登壇し、「40代から、もっと若々しくいるための『食べ方&ダイエット法』」と題して、目からうろこのダイエット法を紹介してくれました。多くの女性が参加したセミナーの様子を紹介します。

伊達 友美 さん

管理栄養士、日本アンチエイジングダイエット協会理事。減量だけでなく、美しく変身させる指導法が人気。著書に「食べてきれいにやせる!」(幻冬舎)など。

伊達 皆さん、こんにちは。管理栄養士の伊達友美と申します。私は普段、病院で食事の指導をしています。一つは一般外来の健診センターのある病院で、患者さんの中には、ダイエットしたい人、肌をキレイにしたい人、摂食障害、高血圧、糖尿病の人などもいらっしゃいます。

 あなたの体はあなたの食べたものでできています。今まで口にしたものが、今のカラダの状態なのです。これまで6000人以上の食事を見てきて、「ポテチの人」「菓子パンの人」「鶏の唐揚げの人」と、顔を見ただけで「何を食べてきたのか」だいたい予想がつくんですよ。皆さんは、昨日、何を食べたか思い出せますか? 日々、食べているものが体の60兆個といわれる細胞のもととなり、筋肉をつくり、髪の毛をつくっています。皆さんのもとになっているのは食べたものということを覚えておいてください。

40代以降の女性の1番の大敵は「冷え」

伊達 食べたもので体ができるのは死ぬまで変わりません。私が指導している人は80代、90代の方もたくさんいます。では、何に気を付けたらいいのか。40代以降、女性が一番気を付けないといけないのが冷えです。

――冷えが続くと、腸の活動が悪くなり便秘や下痢などの不調につながる。その他、腰痛、関節痛、頭痛、肩凝り、生理痛、生理不順、更年期障害、むくみや太りなど数え切れないほどの影響が出るという。また、大人の女性の場合、体が冷えて肌に栄養が届かなくなり、その結果、鼻から下、顎首にニキビができることがあるそうだ。

伊達 冷えを改善するといろんな不調が改善する可能性があります。足りない栄養をプラスして血行を良くすることが大切です。たんぱく質、良質な油、糖質やビタミンやミネラル、足りないものがあると血行が悪くなります。冷えを改善するにはしっかりと栄養を取らないといけないということです。ここで問題になるのは、冷えを改善するには何を食べればいいのか。何が熱をつくるのか、ということです。

――大切なのは熱をつくる栄養成分を摂取すること。熱をつくるのは、糖質、たんぱく質、脂質の3つだけだ。