「ぺたんこ靴」より「ローヒール」がおすすめ

 ところで福岡さん、ヒールの高さについてはいかがでしょうか?

 「楽で疲れにくそうというパッと見て受ける印象から、ヒールがほとんどない『ぺたんこ靴』を好む方も多くいらっしゃいますが、歩行の面ではおすすめしません。安全な運転のためにドライブの日に履くのはいいですね。正常な歩行のためには、アキレス腱の適度な伸縮を促す、程良い高さがあるほうがベター。ヒールのないぺたんこ靴よりも『ローヒール』を私はおすすめしています」

編集Oが履いていたぺたんこ靴。浅めのデザインで、福岡さんからは「ドライブ専用ね」と言われてしまいました
編集Oが履いていたぺたんこ靴。浅めのデザインで、福岡さんからは「ドライブ専用ね」と言われてしまいました

 ローヒールの「ロー」の程度の目安は、ヒールの内側の高さが「人差し指の第2関節まで」。これ以上の高さになると「ハイヒール」と呼ぶのが米国での考え方だそう。正しい靴選びの条件を知ると、もっと快適におしゃれを楽しめそうですね。

文/宮本恵理子

この人に聞きました
福岡宜子(ふくおか・よしこ)さん
フットケアコンフォートセンター ペドーシスト(足矯正技師)

1992年、日本初のペドーシストによるサロン「フットケアコンフォートセンター」を開設。これまで足を見てきた人は6万人以上。サロンでは、個人の足の状態や悩みに合わせたオーダーメイドの矯正中敷きを作れる。より手軽に装着できるパンプス用インソール「ウォーキングバランス」(1足分・税抜き2500円/コロンブスとの共同開発)がデパートや東急ハンズなどでも販売中。