食欲の促進と落ち着かせるリズムを大切に
さらに五感がいきなり損なっていくこともないので、感度磨きにも役立ちます。とくに炭酸水は、その刺激によって、食欲促進やストレス発散といった効果も期待できます。
終了合図のコーヒーには、食欲を落ち着かせる効果があり、脂肪の消化を促進するのにも適しているといわれています。「食後のコーヒー」とは、先人の知恵なのです。
食べ始めと食べ終わりのモノを決めておくのは、気持ちと体を一体化させて「お腹はいっぱいのはずなのに、脳は食べたい、目は食べたい」という「ギャップ」をなくすのが目的です。
気分がスッキリするような、毎日口にしても「嫌ではない」もので習慣にさせることが、楽に続けるコツです。
生きるリズムのメリハリが付くようになる
食べ始めと食べ終わりのルールが身に付くと、1日の食事の始めと終りを脳と体が意識し、把握するようになっていきます。コーヒーと飲むと「ああ、これでごちそうさまだな」と思うようになるので、その後に、ついつい甘いものに手が伸びることがなくなります。
また、単に食事のリズムにとどまらず、1日の生活にメリハリが付くようになります。仕事の始まり終わり、娯楽の時間、読書、整理整頓……行動や心の切り替えが上手な脳の習慣が身に付くのです。
脳の習慣がないと、ビュッフェ・パーティで、デザートを食べた後「やっぱりもう1回ローストビーフに並んでこよう!」といった光景になりやすく、マナーとしてはキレイな食べ方とは程遠いもの。
食事を簡潔させ、気持ちも完結させる。潔い食べ方が美しさを作るのです。
文/小倉朋子 写真/PIXTA
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