ストレスがたまると「思い切り食べて、発散したい!」ということもあるでしょう。その気持ち、よく分かります。しかし、ダイエットや健康を意識するのであれば、そうした欲望を思うがまま満たしてしまっても、よくないものです。今回は、食べ方のマナーで、3万人以上の人生を変えてきた小倉朋子さんに、ダイエットや健康維持を助ける「そらし食べの極意」を聞きました。
どうしても食べたい! という食欲をうまく抑制させ、コントロールする方法をお教えしましょう。
それは「そらし食べ」です。
自分の食べたいもの「以外」をひと口食べてみる
ストレスがたまって「思い切り食べて、発散したい!」という時は、「食べたいものをいきなり食べるのではなく、いったん避けてみる」という行動が重要です。つまり、自分が今一番食べたいものではない、まったく関係ないものを一口、食べるのです。
いったん別の食べ物で気をそらす「そらし食べ」をして、脳とお腹を落ち着かせてください。その後に、お目当てのものをしっかり「意識して」いただいてみてください。
例えば、チョコが食べたいときでも、まずは、ガムを口に入れてみて、「そらし食べ」します。
そして改めて、
「今からチョコいただきます! ちゃんと私の疲れを癒やしてもらいます。よろしくね!」
と、あくまでも「ポジティブな意識をもって」から、チョコを食べてみましょう。
これだけでも、「自分はストレス軽減のために食べている」と脳が認識するので、食べ過ぎず適量で収めることができます。
ちなみに「甘いものが欲しくなる」のは女性特有と思われがちですが、実は男女問わずにある本能的な欲求です。ただ「ストレスがたまると甘いものが食べたい!」のは、やはり女性に多い傾向でもあるので、より「そらし食べ」はおすすめです。日ごろの習慣にできるよう、ちょっと意識して行ってほしいものです。