10キロ減量で昇格! ~Aさん(30代、会社員)

ポイント1・「リバウンドの体感」をグラフで視覚化

 食品メーカーでバリバリ働くAさんはダイエットに関する情報に詳しく、あらゆるダイエットを試すものの、効果が出ていませんでした。趣味でスポーツもやっているのですが、体が重くて動きづらいのが悩み。その上仕事もハードでストレスがたまる生活。気分もふさぎがちでした。

 そんなAさんにはまず、毎日体重を測ってグラフを作るようお願いしました。「自分はどういうときに太るのか」を“自覚”してもらうためです。

 すると、Aさんはいつも仕事のストレスを女子会という名の飲み会や夜のごほうびスイーツで発散していて、そういう生活がダイエットの失敗を招いていることが分かりました。仕事が落ち着いている期間はそれなりに気をつけて少しやせるのですが、そのうちまたストレスが爆発して、飲みに行っては2、3キロ体重が増える。その繰り返しだったのです。「なんとなく飲み会などが原因とは分かっていたけれども……」ということを、視覚化することで気持ちが変わりました。

 体感をグラフで視覚化すれば一目瞭然です。自分の実際の状態を目の当たりにしたAさんは、それから真剣に食習慣の改善に取り組み始めました。相談者のみなさんのそうした姿にふれると、「人生」と「ダイエット」は本当に似ていると思います。まずは「現状を適格に把握すること」が変化の第一歩になるからです。

毎日の体重をグラフで視覚化 (C)PIXTA
毎日の体重をグラフで視覚化 (C)PIXTA

 そしてAさんは6カ月で約10キロの減量に成功。体が軽くなり、スポーツも楽しめるようになって、上手にストレスを発散できるようになりました。周りから雰囲気も変わったね!と言われ始めたAさん。カウンセリング期間が終わった頃には仕事の成果が認められて抜てきされ、昇進することができたのです。