10キロ減&集中力増で業績UP! ~Bさん(40代、会社経営)

ポイント2・「食品の置き換え」で無理なくカロリーオフ

 コンサルティング関係の会社を経営するBさんは、相談にいらした当時は、やせられないだけでなく体調にも問題がありました。食後はいつも眠気やだるさに襲われるし、毎年1週間ほどは風邪で寝込むのが恒例。こうした状態が、仕事の効率や生産性にも影響していました。

 Bさんは、元々ヘルシーな食事をとろうと努力していたのですが、実は「頑張る方向性」がちょっとずれていたのです。たとえばサラダを食べるのに「ドレッシングはカロリーが高いからダメ」と思い込み、結果的に野菜をあまりとれていませんでした。

 なかでも一番問題だったのは、糖質やカロリーのとり方です。空腹時に甘いコーヒーやジュースを飲んだり、ナッツは体にいいからといっぺんに一袋食べてしまったりするなど、ちょっとしたところで残念な糖質のとり方やカロリーオーバーをしていたのです。甘い飲み物は糖質が多いだけでなく、空腹時に飲むと血糖値を急激に上げ、太りやすい体質をつくってしまいます。ナッツもカロリーが高く、一袋も食べたら500kcal以上(定食1食分ほどのカロリー)になるので、これも結果的にダイエットを妨げます。

 Bさんへのアドバイスは、甘いコーヒーのかわりに豆乳を飲む、ナッツの代わりに甘栗を食べるというふうに、ハードルを少し下げるところから始めました。ドレッシングをかけてサラダを食べることもおすすめして、野菜に慣れておいしく食べられるようになるとドレッシングの量も自然に減り、良い感じになっていきました。

野菜をしっかりとるために、ドレッシングも上手に取り入れて (C)PIXTA
野菜をしっかりとるために、ドレッシングも上手に取り入れて (C)PIXTA

 こうしてBさんは半年で10キロの減量。今では食後の眠気やだるさは軽減、風邪をひくこともありません。疲れにくくなり、集中力も増したBさんは、仕事がはかどるようになって会社の業績はとても順調だそうです。