抗酸化力を高める「ファイトケミカル」とは?

 ファイトケミカルは、人体に入ると抗酸化力を発揮して、活性酸素から細胞を守り、健康を保つための必須成分で、抗酸化力を高めてくれる化学物質として注目されています。野菜や果物、豆類、芋類、海藻、お茶やハーブなど、植物性食品の色素や香り、アクなどの成分に含まれているといわれています。

 「人間はファイトケミカルを作り出すことはできないので、野菜や果物を食べることで摂り入れなくてはなりません。なかでも抗酸化力に効果があるとされるケルセチンの含有量が野菜のなかでも特に多いのが玉ねぎ。リコピンを多く含むトマトにも抗酸化力が比較的多いといわれています」

玉ねぎとトマトは抗酸化力の高い食材 (C) PIXTA
玉ねぎとトマトは抗酸化力の高い食材 (C) PIXTA

 では、1日にどれぐらい食べるのが理想的なのでしょうか?

 平成26年厚生労働白書のデータをもとに換算すると、野菜摂取量の平均値282gと野菜の摂取量の目標平均値350gを比較すると、68g不足しているというデータが導き出されます。この68g分はどれぐらいかというと、およそ玉ねぎ4分の1個、トマトの半分に相当するそうです。

 ただし、この量はあくまでも普段食べている量に加えるべき量。しかし、毎日意識し続けることは難しいのが実情です。