心に嫉妬が渦巻いたら「明るい嫉妬」にシフトチェンジ

 自分がどうしようもなく、誰かに嫉妬してしまうとき。嫉妬されるのもつらいけれど、胸中に嫉妬が湧き上がるのも苦しいですよね。でも、「その感情にフタをしなくても大丈夫」だと水島さんはいいます。

 「自分の好きな人と誰かが結婚したら、それはショックだし、くやしいし、嫉妬するのは当たり前です。そんなときは友達に愚痴ってもいいし、ヤケ酒を飲んでもかまいません(笑)。無理に笑顔をつくって、おめでとうを言う必要もありません。『大人の女性なら、ここは笑顔で祝福しなくては』と自縄自縛になるから、余計につらくなるんです」(水島さん)

たまには愚痴るのも大切! イラスト/六角橋ミカ

 実は、嫉妬は「驚かない限りは起こらない」もの。たとえば、友達のきらびやかなSNS投稿を偶然見てしまった、ライバルの昇進を人づてに聞いたなど、「不意の出来事」や「サプライズ」が起こったときに、より強く嫉妬を感じてしまいます。

 いつも職場にいる人が気になる場合も、「今日は新しいバッグを持っている」「今日もきれいにお弁当をつくっている」などと、小さな驚きに反応してしまっているパターンが多いといいます。

 「嫉妬で苦しくなりそうなときは、『今、私は驚いて、ショックを受けてしまっているんだ』と、自分をいたわってあげてください。寝込むほどのショックは1カ月、胸が痛むぐらいのショックは3カ月もあれば立ち直れます。そうやって十分に自分の傷が癒えてから、『いいなあ、羨ましい』『私も早く結婚したーい』と明るくサラッと言えばいいんです」(水島さん)

 嫉妬は心の中に重く、ねっとりと蓄積していくから苦しくなる。それを「嫉妬するのは仕方ない」と開き直り、明るくこまめに発散できたら、ずいぶん生きやすくなりそうです。

 「彼氏との関係でも、こっそりスマホをのぞき見するよりも、『カッコいいから、誰かに取られそうで心配なの』『私は嫉妬深いんだから気を付けてね』なんてヤキモチを焼いたほうがわいいですよね。嫉妬が持つ負のパワーを、明るく転換できるよう工夫してみてください」(水島さん)

取材・文/三浦香代子 イラスト/六角橋ミカ

この人に聞きました
水島広子
水島広子(みずしま・ひろこ)さん
精神科医、元衆議院議員。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などに取り組む。主な著書に10万部を超えるヒットとなった「女子の人間関係」(サンクチュアリ出版)、「女に生まれてよかった。と心から思える本」(朝日新聞出版)などがある。