横軸の関係をつくる「クラス制度」

 社員がまだ10人に満たない頃から働いているというコーポレート企画部制作チームの坂野紗都美さんが、お気に入りとして挙げたのは「クラス制度」。

 会社を縦割りにしている各部の部長とは別に、「クラス長」と呼ばれるリーダーが、部署の枠を超えた4~5名のグループをまとめて活動する仕組みなのだとか。お客様について理解を深めたり、目標達成のために業務の効率化や改善を図るのが活動の軸になっているそうです。

 「クラス長」以外のメンバーはくじ引きで決まるという完全にランダムなもので、1年を3期に分けた「学期」ごとにクラス替えもあります。クラスごとに「お客様を知るためにアンケートを取ろう」「オフィスでファミリーセールをしよう」などと、アイデアを出し合いながら活動しています。

 「毎朝の朝礼の前に集まって、一人ひとりが決めた習慣を実行できているかどうか、クラスのメンバーとオリジナルの手帳を見せながらチェックし合うんです。メンバーと共有しているというほどよい緊張感があるのがいいですね」(坂野さん)

コーポレート企画部 制作チーム 坂野紗都美さん
コーポレート企画部 制作チーム 坂野紗都美さん

 そして、この後に行われているというのが、冒頭で登場した「朝ゼミ」。5分間の瞑想の後、事業の成長のために重要な情報を共有し、知識を磨くための時間として、原則全員出席で毎朝実施しているのだといいます。

 「勉強の機会を頂けるのはとてもありがたいですね。私はもともとデザイナーとして働いてきましたが、朝ゼミのおかげでマーケティングや経営といった幅広い視点から思考する癖が身に付いてきました」

「朝ゼミ」の様子 撮影/メディプラス
「朝ゼミ」の様子 撮影/メディプラス

 「私は週3.5日勤務で、社外でライターやネイリストの仕事もしています。メディプラスの事業や朝ゼミで得られた知識や経験を外で生かすこともできるし、逆に外での経験をここで生かすこともできる。学べる環境というのが自分自身の人生をより充実させていると思います。毎朝8時半から朝礼と朝ゼミという流れなので、眠気との闘いではありますけれど(笑)」

 「ストレスオフ組織」というと、どこか緩やかなイメージを持っていましたが、朝1時間の勉強やら「クラス」という横軸組織やら、どうやら「優しいだけじゃない」においがプンプンしてきました。次回はストレスオフ組織を目指す狙いについて、社長に聞いてみましょう!

文/宮本恵理子 写真/編集部

メディプラス
代表取締役 恒吉明美氏が自身の肌の悩みを解消すべく、2003年に創業。オリジナル化粧品「メディプラス」の企画・開発・販売を行う。オールインワンゲル「メディプラスゲル」は累計販売600万本以上のヒット製品。「肌と心はつながっている」をテーマに、ライフスタイルの提案やストレスオフ活動(オフ活)を推進している。
URL:http://mediplus.co.jp/

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